フィリピン研究会全国フォーラム・フィリピン系日本人の若者トーク開催!
フィリピン研究会全国フォーラム開催!
2015年7月4日・5日、静岡県立大学にてフィリピン研究会全国フォーラムが開催されました。5日には「フィリピン系日本人の若者トーク」という企画がありボクも妻と一緒に参加してきました。
フィリピン研究会全国フォーラムとは?
フィリピン研究会全国フォーラムとは全国のフィリピン研究者が年に1回集まり開催されている会です。若手研究者の方たちが自分の研究を発表する場となっています。
第20回のフォーラムが静岡県立大学で開催されるということで、以前お会いしたことのある在日フィリピン人の研究をされている高畑幸さんからお誘いを受け初めて参加することになりました。
そしてボクが静岡県立大学へ行くのも今回が初めて。いかにも大学っていう感じの趣きのある建物でした。フィリピン研究会が開催されているのは国際関係学部です。
フィリピン系日本人の若者たちが本音を語る
1980年代後半からフィリピン人女性と日本人男性の結婚が増え、現在ではその子供たちが日本の社会で活躍しています。
「フィリピン系日本人の若者トーク」はフィピン系の若者たちに「家庭の中のフィリピン文化」や「フィリピン系日本人としての自分」などをを語ってもらおうという企画です。
今回登場したのは4人のフィリピン系の若者たち。
保科智彦さん
2012年のロンドンオリンピックにフィリピン代表の柔道選手として出場した保科智彦さん。先月にはアキノ大統領より表彰も受けました。現在は高校の教員をしているということで説得力のある話の内容に感動してしまいました。
朱里さん
女子プロレスラーの朱里さん(朱里オフィシャルブログ)。プロレスラーとキックボクサーの二刀流の格闘家であり、さらに総合格闘技への挑戦も考えているそうです。
長井健太さん
2歳からフィリピンで暮らし、15歳で日本へ戻った来たという長井健太さん(左側の赤いシャツ)。日本語がなにもわからない状態から勉強を始めて県立高校に入学、専門学校を卒業して現在は浜松市職員として働いています。
日本にもどってきたばかりの頃は日本語の授業にまったくついていけなかったそうです。そんな状態からの高校進学、公務員への就職というのは本当にすごいです。
太田貴さん
そして司会進行は静岡県立大学大学院の太田貴さん(右側ブルーのシャツ)。研究テーマは「日本人の夫が描くフィリピーナ」ということで、なんとボクの描いた漫画フィリピン妻4コマ日記 とフィリピンかあちゃん奮闘記が研究テーマです。
太田さんの絶妙な司会のもとで楽しく進行。「フィリピン人のお母さんのここが困る!」など笑える話から始まり、自分のアイデンティティーについての真剣な話も。
かなりおもりろくためになる内容だったので同じようにフィリピン系の若者であるうちの3人の子供たちにもぜひ聞かせたかったです。
「ダブル」は誇り
会の様子は中日新聞静岡版に掲載されました。NHK静岡のカメラも入っており7月5日の夕方のニュースで紹介されました。ちなみに保科さんは自分のことを「ハーフ」ではなく「ダブル」という言い方をしています。
一般的には「ハーフ」という言葉が使われていますので「ダブル」という言葉は聞きなれていないと思います。
「ダブル」とは二つのアイデンティティーを持つという意味です。
どんな呼び方をされようとどんなルーツを持っていようとも、やはり自己を確立して自分の考え方を持って生きていくということが大切だなと感じました。とても勉強になる会でした。