驚き!20世紀のデジタル漫画制作環境のPCスペックはこんなだった!

寺沢武一のデジタルマンガ解剖学

ボクの手元に寺沢武一のデジタルマンガ解剖学 という1冊の本があります。ボクのような40代の漫画好きが子供の頃に夢中で読んだ「コブラ」でおなじみ寺沢武一さんの本です。寺沢武一さんといえばデジタル漫画の先駆者なのですが…

驚がくの当時の最新マシンスペック!

この本が出版されたのは1999年。今をさかのぼること16年前…当時としては最新のデジタル漫画のシステムが公開されています。驚いたのは寺沢さんが使っていたマシンのスペックなのです。

マシンのメモリは大容量…512MB!?

「寺沢武一オフィスのデジタル環境」というところを見ると使っていたマシンはMacintosh G3 9600。搭載メモリは512MB…ひ、低い!

このメモリでフォトショップを動かしていたのですねぇ。

そしてハードディスク容量が8GB。今はiPhoneでも16GBあります。しかし当時はこれでもとてつもなく大容量のハードディスクだったのです。

原稿スキャンの入力解像度は150dpi!?

寺沢さんが当時推奨していた原稿のスキャン解像度は150dpi。今となっては考えられないほど低い解像度です。

ちなみに現在はモノクロ原稿での解像度は600dpi、カラー原稿は350dpiです。150dpiという解像度は作業時のパソコンへの負担を減らしスピードを落とさない工夫だったのでしょう。

クリエイターの必需品はもちろんペンタブレット

デジタル環境の解説の中で

制作にはいまいち使えなかったWACOM PL300(液晶タブレット)は、現在、インターネット用のディスプレイとして重宝している。

とあります。ちなみにWACOM PL300のスペックを調べてみると

・SVGA(800×600ドット)対応

・26万色表示の10.4型TFT液晶ディスプレイを搭載

・256レベルの筆圧機能

液晶タブレットを導入するも漫画制作において実用に耐えうるようなものではなかったようです。というわけで当時のクリエイターの必需品は普通のタブレット。

普通のタブレットとはいえ当時は高価なもので、ボクもこの本を見ながら寺沢さんのデジタル環境に憧れたものです。っていうかボクの場合まだパソコンも持ってなかったんですけどね。

まとめ

寺沢武一さんのシステムをそろえるとなると当時の価格で数百万、もしくはそれ以上…とにかくとてつもない金額になったと思います。

ちなみにボクが現在使っているシステムはパソコン・モニター・スキャナー機能付きのプリンター、最近買った液晶タブレットまでふくめても合計20万円くらいです。

しかも現在のパソコンは1999年当時とは比べ物にならないほど高性能で大容量。インターネットは高速回線でいつもつながってるし、クリエイターにとってなんて恵まれた時代なのでしょう!

現在は出版不況と言われながらも、実は漫画描きにとっては別の新しい可能性が広がっている時代なのではないでしょうか?この時代に感謝しつつクリエイターとしてボクも新たな展開にチャレンジしなくてはっ!