烏口、Gペン、ホワイト筆…ボクの懐かしの漫画道具たち!
ああ…懐かしの漫画道具!
押し入れを整理していたらボクが昔使っていた漫画道具が出てきました。漫画を描き始めた高校生の頃は、文房具屋さんを巡りながらひとつひとつワクワクしながら道具をそろえていたものでした。懐かしの漫画道具の一部をご紹介。
漫画と言えばGペン!
漫画を描くのに欠かせない道具と言えばつけペン。その中でも最もポピュラーなのがGペンです。これをペン軸に差し込んで墨汁をつけて絵を描くのです。
細い線から太いダイナミックな線まで、いろいろな描き味を出すことができます。少年漫画でキャラクターの線を入れる時にはたいていこのGペンを使います。
Gペンでカリカリと何枚も絵を描いていくと本当に手が痛くなって…紙原稿の時代は本当に「オレは漫画描いてるぞ!」って感じで痛みの中にも変な快感がありましたね。(笑)
枠線ひくなら烏口
漫画の枠線をひくときに使っていた烏口。製図用のロットリングというペンを使っていたこともあるのですが、やはりピッとまっすぐで黒々とした線をひくなら烏口にはかないません。
漫画を描き始めた頃、はじめて烏口で枠線をひいた時には感動しました。絵はへたくそでも枠線をひくといかにも漫画原稿っていう感じになるのです。
線の雰囲気というのは本当に腕の差が出ます。上手な人のひいた枠線は本当に息をのむ美しさで仕上がりますね。
修正用のホワイト筆
これはホワイト用の面相筆。「ホワイト」とは漫画業界の用語で、白のポスターカラーではみ出した線などを修正する作業のこと。修正以外にもベタ(黒く塗りつぶしたところ)に白く点や線を描いたりなどホワイト筆は漫画でかなり活躍します。
まとめ「デジタルってちょっとさみしい…」
とにかく最近は作画はデジタルのみのボクなので、こういう道具たちは本当に懐かしいですね。
出てきた漫画道具で小学2年の娘がいたずら描きを始めました。使ったのはガラスペン。細い線が描けるつけペンです。ペンでコピー用紙にいたずら描きを始めた娘。「これっておもしろい!」と大はしゃぎ。
そうなんです。ペンで絵を描くとすごくおもしろいのです。イラストも漫画もデジタル全盛の時代になりましたが、やっぱり漫画は手を使ってペンで紙に描いたほうが絶対ワクワクするのです。
楽しそうに絵を描いている娘を見ていると「デジタル作画ってちょっとさみしいなぁ…」と感じずにはいられないボクなのでした。