【ダホン・ナン・ガビ】フィリピン料理に使うタロイモの葉っぱ。「ガビ」と「ガビ」の違いは?
これ枯れ葉じゃないです。食べ物ですよ
枯れ葉の詰め合わせ…ではなくてフィリピン料理に使うタロイモの葉っぱです。
タロイモの葉を乾燥させたものが袋詰めで売られているのです。
タガログ語でダホン・ナン・ガビ(Dahon ng Gabi)といいます。ダホンが葉っぱ、ガビが芋。つまりそのまんま「芋の葉っぱ」。
これをココナツ料理で煮た「ギナタアン・ガビ」という料理があるそうです。
タガログ語で芋を意味する「ガビ」という言葉。ところがガビ(Gabi)にはもうひとつ別の意味の言葉があります。
アラウアラウ・ガビガビ
フィリピンの古いタガログ・ソングの中に「アラウアラウ・ガビガビ(Araw-araw, Gabi-gabi)」という歌があります。
この歌詞を日本語に直訳すると「毎日、毎日~♪ 夜、夜~♪」となりますが、これじゃ日本語としておかしいですよね。同じ単語を二つ重ねるのはタガログ語独特の表現方法で、この歌詞の場合はつまり「毎晩、毎晩」という意味。
芋は「ガビ(Gabi)」、夜も「ガビ(Gabi)」
この歌のようにタガログ語で「夜」のことを「ガビ」というのです。そして「芋」も同じ「ガビ」なんです。つづりは同じ「Gabi」なのですが、前後の言葉によって発音が違ってくるそうです。
夜の「ガビ」と芋の「ガビ」の発音の違いを、うちのフィリピンママに教えてもらいましが、何度聞いても同じに聞こえます!
タガログ語の「ガビ」は、日本語でいうなら「橋」「箸」「端」みたいな同音異義語なんですね。