スマホとタブレットで松本零士の漫画を読んでボクが感じた3つの違和感
これからはモバイルで漫画を読む時代!?
前々から興味のあったKindleの漫画を読んでみた。これからは漫画も本格的にモバイルの時代ですから!
Kindle用のハードは持っていないがiPhoneでKindleのアプリをダウンロードすることができる。まずは無料の漫画からと思いamazonのKindleコミックのページを見てみると懐かしい漫画があった!
松本零士先生の新竹取物語 1000年女王(1)。これは読みたい!とさっそくダウンロード。
スマホで読むとなんだか漫画がおもしろくない…
ワクワクしながらさっそく読み始めてみたが、なんだか読みにくい。お話が頭に入ってこないのだ。
「スマホの画面じゃ小さいから読みにくいのかな?」と思いタブレットならどうだろうかと、iPadminiでKindleアプリをダウンロード。同じく「1000年女王」を開いてみた。
しかしやはりタブレットで読んでみてもおもしろくない。それどころかなんとも気味の悪いぞわぞわとした消化不良のような違和感を感じたのだ。
スマホ・タブレットで漫画を読んでボクが感じた3つの違和感
①見開きのパワーを感じない
②最終コマのワクワクを感じない
③左手にページの重さを感じない
実はこれらはボクのように漫画で育った世代が無意識のうちに習得した「漫画の読み方」が通用しないことを意味している。
ボク達が習得した「漫画の読み方」
コマ運びは右から左、そして上から下へジクザグに進んでいき、その間も目線は次のページの左上のコマに引きつけられる。そして左ページのセリフを読みながらこれまで読んだ右ページの展開をザックリと見直しつつ、次のページへ移るべく左手親指を紙の端にスタンバイ。
次の見開きへの期待感をあおる最終コマを見た瞬間に一気にページをめくる。これがボクの漫画の読み方。
実は描き手側もこういう読み方をしてもらえるように漫画を描いている。この見開きを利用したコマ運びこそが漫画のおもしろさを決めるのだ。
紙で読むのがいちばんおもしろい!
「鉄腕バーディー」「3月のライオン」「ヒロイン失格」「うちの3姉妹」と無料お試し版が出ている漫画をダウンロードして読んでみたが、やはり漫画のおもしろさが伝わってこない。こんなことに違和感を感じるのはボクが年をとったせいかもしれない。
しかし言えることは「紙に描かれたものは紙で読むのがいちばんおもしろさが伝わる」ということ。
モバイルに特化した新しい漫画が出てくる
それどもやはりこれからの時代のメディアの中心はスマホとタブレットであることは間違いない。ボクのブログの4コマ漫画も実はスマホで読みやすいようにと常に試行錯誤している。モバイルに特化した新しいスタイルの漫画がこれからの時代のカギを握っているのだろう。
そういうモバイル用の漫画は紙に印刷して読むとおもしろくないはずだ。スマホとタブレットの時代になればなるほど「紙の漫画の人気」も不滅の物になるに違いない。