漫画家ムサシのブログ

困った…LINEスタンプの「オリジナリティの証明」ってどうすればいい?

基本はノートのいたずら描き

上の画像は年末にアップしたLINEスタンプの原案です。原稿は下描きから仕上げまで液タブで行っていますが、やはりもとになるのはノートにシャープペンで描いたいたずら描きですね。

「作品が確認できるURL」ってなに?

ところでLINEスタンプを登録する際に困ったことがあります。それは「作品が確認できるURL」の入力欄。

作品が確認できるURLがありましたら、必ず記入してください。新作またはオリジナルの作品は審査に時間がかかる場合がございます。

とあります。

著作権のチェックは難しい!

LINEスタンプの審査には1か月以上かかるらしいのですが、やはり「オリジナルかどうかのチェック」に時間がかかるのだと考えられます。著作権違反の場合、訴訟問題に発展すると莫大な費用と手間がかかりますからチェックは重要なのです。

特にLINEスタンプの場合は世界販売ですから、類似作品のチェックは何重にも重ねて行われているのではないのでしょうか?

以前ボクが利用していたアメリカのTシャツオンデマンドサイトのcafepressではパロディ作品のチェックが途中から非常に厳しくなりました。やはりアメリカは訴訟社会のお手本のような国ですからパロディ作品はそう簡単には許されませんね。

作品を作る時にいちばん怖いのは…

ボクが作った作品はもちろんオリジナルなのですが、これを証明しろと言われると非常に難しいです。ゆるキャラなんてどれもシンプルで似たようなもんだし、ましてやネコさん・クマさん・ヒヨコさんといった人気のキャラとなると…。

そして作品を作る時にいちばん怖いのは「自分でも知らない間に似てしまった」という場合。世の中には膨大な数のキャラがあふれていますし、これまで読んだ漫画、見たアニメ、子供のもっているぬいぐるみなどなど…そんなイメージがボクの頭の中には入っているのです。

「知らない間に似てしまった」というのは、映画・小説・音楽などなどすべてのクリエイターに起こる現象。結局クリエイターというのは過去の記憶から様々なものをコピーしつつ新しいものを生み出しているわけですから。

ひと昔前なら「なんだこれそっくりじゃん!」で済んだのですが、訴訟社会になった現代では非常に怖い現象です。

まとめ

12月14日にアップした第一弾のスタンプが1月2日から審査中になりました。審査入りまでの期間は短くなってきているようです。ここからの審査がまた長くかかるようなのですが、膨大な数のLINEスタンプをチェックし続けるスタッフの方々の労力には頭が下がります。

ボクが作ったこのイラスト、にわとりのかぶりものをしたヒヨコ君のスタンプの審査はまだ始まっていません。「作品が確認できるURL」の入力欄にはノートのいたずら描き画像をアップしたこのブログのURLを追加しておこうと思います。。

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