液タブ&クリスタで漫画の背景に挑戦!
「液タブ」とは液晶タブレットのこと。「クリスタ」とは漫画制作ソフトのCLIP STUDIOのこと。最近購入した液タブCintiq13HDとクリスタで漫画の背景描きに挑戦してみました。
液タブで背景ってどうやって描くの?
ワコムの液タブを買ったのですが実は今まで液タブというものをさわったこともなく、液タブでどうやって背景を描くのか疑問でした。紙の上なら直線定規を使ったり雲形を使ったりフリーハンドで描いたりといろいろな手段を使って仕上げていくのですが…。
まあゴチャゴチャ考えててもしかたないので、とにかく試しに描いてみようということで車を描いてみました。描いたのはボクの愛車シエンタです。ちなみに自動車っていうのは漫画の背景の中でもかなり描くのが難しいんです。
クリスタのベクターレイヤーがすごい!
まさに案ずるよりなんとやらで結構簡単に車が描けちゃいました。車の難しい曲線をきれいに描けたのはクリスタのベクターレイヤーのおかげ。レイヤーをベクターレイヤーに変更して直線ツールや曲線ツールを使ってラインを描いて…このクリスタの機能すごいです。
液タブを使えば板タブと違って手元が狂うこともありません。液タブはクリスタの機能を最大限に発揮させることができますね。
ところでベクターレイヤーってなに?
ベクターレイヤーとは何かと言いますと…うーん、説明するのは難しいのでこちらの動画をどうぞ。ベクターレイヤーの意味ってボクもはじめはよくわからなくてこの動画を見てクリスタでの背景の描き方を勉強しました。
ペンタブレットでデジタルマンガを描こう「STEP10 写真をトレスして背景を描こう」
きれいに描けることは描けるのですが…
今回の車は写真トレースで描きました。ボクの漫画修行経験からすると写真トレースでの作画は邪道なのですが、リアルな絵を描くときには一つのテクニックとして覚えておくと便利です。
今はプロの現場ではデジタルでの作画が普通のようです。アシスタントとして漫画の現場で仕事をするためにもデジタル作業の技術は必須らしい。
デジタルだとかなり時間と手間を省くことができますからね。
ただし、確かに液タブを使って背景をきれいに描けることは描けるのですが…何かが足りない気がします。足りないものとは何かというと紙に描いた絵が完成した時のあの満足感…。
やっぱり漫画は紙に描いてきれいに仕上がった絵を見る瞬間が最高にうれしいんですよー!
漫画を描くときに墨汁の匂いとつけペンの感触がないのはちょっとさみしいですね。