「世界の果てまでイッテQ!」イモトのエベレスト登頂断念
タレントのイモトアヤコさんが、「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)の企画で挑戦している世界最高峰エベレストへの登頂について、同局の大久保好男社長は28日の定例会見で今年については断念することを明かした。「アタックは難しいという現地の判断の結果。適切な判断だと思う」と語った。(4月28日Yahoo!ニュースより)
4月27日の「イッテQ!」番組放送内では登頂継続という内容だったのだが、今日になって登頂断念のニュースが入ってきた。実は4月18日にエベレストで雪崩がありシェルパ13人が死亡、3人が行方不明という事故があったばかりなのだそうだ。
登頂断念のニュースに少しホッとする
「イモトのエベレスト登頂断念」のニュースを聞いて少しホッとした。いくらなんでもテレビの企画として「エベレスト登頂」はやり過ぎではないかと前々から心配していたからである。
もちろんテレビの企画とはいえプロフェッショナルな登山家でチームを組んでいるわけだが、なんといっても相手は自然。どんな熟練した登山家であっても危険であることに変わりはないのだ。
「エスカレートする企画」には視聴者もウンザリ?
今回は中止となったイッテQ!のエベレスト挑戦企画だが、もちろんテレビ局としてこのままで終わるはずはないだろう。
しかし、イモトアヤコ自身にこれからプロの登山家・冒険家として生きていく覚悟があるならエベレスト挑戦もありなのだが、あまりにもエスカレートする企画には視聴者もウンザリしているのではないだろうか?
これまでの登山企画が良い視聴率を叩き出してきたという経緯があるわけだが、さすがに今回のエベレスト挑戦にはいつも番組を見ているうちの子供たちからも「やり過ぎじゃない?」という声が出ている。
山の持つ不思議な威圧感を感じているはず
山を神聖視する山岳信仰というものは世界中にあるようだ。基本的に山というものは人を寄せつけないものなのだ。どんなに近代的な装備を整えても山の霊的な力には逆らえない。
静岡県富士市に住んでいるボクは毎日富士山を眺めて暮らしている。日常の風景に溶け込んでいる富士山だが、ある時ふと圧倒的な威圧感を感じる時がある。それは言葉では説明できない不思議なものだ。
今季エベレストに挑戦しようとしていたイモトをはじめとする番組の登山メンバー・撮影スタッフは今回のシェルパ死亡の事故を受け、十分に山の威圧感を感じているはず。これまでわれわれ視聴者を楽しませてくれたイモトの挑戦企画だが、そろそろ「イッテQ!」の番組の方向性自体を考え直す時期に来ているのかもしれない。