引き出しの中からちょっと懐かしい原稿が出てきました。
『フィリピン妻4コマ日記』の原稿を描く前のキャラクター設定のサンプル原稿です。
コミックエッセイということで2等身か3等身でというところまでは決めていたのですが
この頃はGペンという漫画製作伝統のつけペンを墨汁につけて描いており、今の絵柄とはかなり違います。
すべてのページを4コマ漫画にするかどうかもこの時点ではまだ決まっていませんでした。
フィリピンの風景も資料を揃えてきっちり描きたい…なんて思っていたんです。
ところが巻頭ページのカラーも決まり、製作期間も詰まってくる中で
このままの絵の密度では納期に間に合わない…
ということが感覚的にわかってきました(゚д゚lll)
どういった絵柄なら締切に間に合うか…
迫ってくる時間の中で作画スタートギリギリになって現在の絵柄が決まりました。
とにかく速く描けるようにと単純にしたキャラがいい味を出してくれました。
背景も細かく描いてはいられないので記憶を頼りに適当に描きました。
細かく資料を揃えるよりもかえってフィリピンらしさが出たのが面白いところ。
人間、切羽詰るといいアイデアが浮かぶものです(・∀・)
何もない白い紙の上に突如としてキャラクターが現れ動き出す瞬間…
漫画を描く上での何よりの醍醐味ですね。