フィリピン語で「オチョ」の意味は数字の「8」
フィリピン語で「オチョ」の意味は数字の「8」なのですが、これはスペイン語なのです。ところがフィリピンの公用語はフィリピン語と英語。スペイン語ではありません。フィリピン語はマニラ周辺のタガログ族が使っていたタガログ語が元になっています。
タガログ語の一から十までの数え方は…
1 isa(イサ) 2 dalawa(ダラワ) 3 tatlo(タトロ) 4 apat(アーパット) 5 lima(リマ) 6 anim(アニム) 7 pito(ピト) 8 walo(ワロ) 9 siyam(シャム) 10 sampu(サンプ)
お店でのお買い物の時などはもっぱらタガログ語の数字を使います。たとえばお店で「卵2個ください」こんな感じ。 「Pabili po ng dalawan itlog.(パビリポ ナン ダラワン イットログ)」 ではなぜフィリピンでスペイン語の数字が使われているのかと言うと…
もともとスペインの植民地だったフィリピン
フィリピンはもともとスペインの植民地でした。スペイン統治時代の影響から現在でもスペイン語が残っていて、時刻を表す時などはスペイン語をよく使うのです。
1 uno(ウノ) 2 dos(ドス) 3 tres(トレス) 4 kwatro(クワトロ) 5 singko(シンコ) 6 seis(サイス) 7 siyete(シエーテ) 8 otso(オチョ) 9 nuwebe(ヌエベ) 10 diyes(ジス)
例えば「Anong oras na?(アノン オーラス ナ?)」これはタガログ語で「今何時?」という意味。 こんな時は「Alas otso!(アラス オチョ)」「8時だよ!」とスペイン語の数字もまじえて答えます。
というわけでオチョオチョ!
スペイン語で数字の「8」が「オチョ」というわけです。 日本でデビューしたハッピーナが歌うフィリピンの歌オチョオチョの「オチョ」の意味は数字の「8」。 10年ほど前にフィリピンで大ヒットした曲「オチョオチョ」ですが、なぜ8(オチョ)なのかというと…実は歌詞に深い意味はないのです。
ビンゴの数字はスペイン語で
ボクがスペイン語の数え方を覚えたのは、フィリピンの下町で夕方から始まる路上ビンゴ。小銭を賭けて暇をつぶす「賭けビンゴ」です(もちろん違法…ですよね!?)
数字が「45」なら「Letter ng N ! Kwatro Singko ! Putok 45 !」(レトラ ナン エヌ!クワトロ・シンコ!プトック フォルティーファイブ!)となります。 フィリピンの人の英語はRがなまるので「letter レター(文字)」の発音は「レトラ」プトックはタガログ語で銃声の意味。「バーン!」っていう感じ。
つまり「マグナム45」とかけてるダジャレです。 「Pasko(パスコ)」はクリスマスの意味。だから「25」。 フィリピンのかなりくだらないけどおもしろいんです。
大きい数字は英語で
ちなみにボクはタガログ語でもスペイン語でも数字は10までしか覚えてません。 じゃあそれ以上の数字、例えば「250ペソ」なんかはどう言えばいいかというと「Two hundred fifty pesos」って英語で言えば大丈夫です。
フィリピンの人も100以上の数字はたいてい英語で言います。 フィリピンの数字はタガログ語とスペイン語と英語が見事に(!?)融合しているんですね!