幻のヒットスタンプ「うごく~♪マロパンダ」の失敗から3つの反省点をしぼりだしてみた

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ひさびさにMMD(ミクミクダンス)を使って動くスタンプを作りました。

うごく~♪マロパンダ」での失敗経験から3つの反省点をしぼりだして作った3Dキャラ「動く♪うなずきパンダ」です。

100位圏内に入りながらも…

ボクがこれまでに作ったLINEタンプの中に「うごく~♪マロパンダ」という動くスタンプがあります。

実はこのマロパンダ、登場してすぐにランキング100位圏内に突入!

ところがところがわずか4日ほどで一気にダウン…あっという間に遠く圏外へと消えていったのです。

幻のヒットスタンプ…まさにぬか喜び。

しかし失敗は成功の基。この失敗から3つの反省点をしぼりだし、今回新しい動くスタンプを作りました。

反省その①「動きは大きく分かりやすく!」

なんといっても「うごく~♪マロパンダ」の一番の反省点は動きが小さくてわかりにくかったこと。

とにかく「動きは大きく分かりやすく!」ということで生まれたのが今回の「うなずきパンダ」というキャラです。

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そもそも2頭身キャラなので短い手足を動かしても目立ちません。同じくスマホの中の小さなキャラですから表情を変化させてもさほどの効果はないのです。

そこで大きな頭をうなずかせる動作をメインにしました

もともとのパンダキャラは前作と同じなのですが、動きが大きくなったことで別のキャラのように生き生きとした個性が出てきました。

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反省その②「文字は大きく見やすく!」

パソコンを使うとあらゆる種類のフォントが使えるし、あらゆる色を使うことができます。

それが裏目に出て「うごく~♪マロパンダ」はガチャガチャと見にくいスタンプになってしまいました。

今回は「文字は大きく見やすい色で!」を心がけました。

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反省その③「使う人の立場を考えて作る!」

使う人の立場を立場を考える…これってどんな商品にも当てはまる商売の鉄則です。ところが、こと芸術の分野になるとどうしてもクリエイターのエゴが出やすいのです。

うごく~♪マロパンダ」では「3Dならこんなことができるぞ!」という自分のエゴが出てしまいました…。

たとえ自分が作りたいものからはずれたとしても、世の中の人が使って楽しければそのほうがスタンプとしては正解なのですね。

【まとめ】わからないところはどんどんパクる!

どういう動きがみやすいのか、文字はどんな感じの配置がいいのか、使いやすいスタンプってどういうものなのか…なかなか自分で答えを見つけるのは難しいです。

今回のスタンプでボク試みたのはヒットスタンプをどんどんパクるっていうこと。

パクるというと言葉は悪いですが、要するに世の中に出ている作品から活かせるところを見つけてどんどん自分の作品に取り込んでいこうということです。

これって創作においては本当に大事なこと。

映画でも漫画でも絵画でも写真でもデザインでも同じこと。実は完全なオリジナルなんてこの世の中にないのです。

ヒット作品をじっくり研究すると思わぬ発見もあって、これもなかなかおもしろいですよ。


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